ホームページ開設10周年企画
■ 幻の超初期キャラクター設定&企画絵 ■



いまさら更新があるとは思いもよらなかった、というかおそらく更新に気がつかない方達が大半だと思いますが、このゲームが元ネタとなったホームページ「ゆめみ〜あい」開設10周年を記念して、永久封印するつもりであったゲーム企画の超初期段階で描かれたデザイン画などを一挙公開してみたいと思います。
といっても、実はこの原画の山が見つかったのはつい1ヶ月前のことで、 洋服タンスの奥から、古い服の下の方に隠すようにしまったのをすっかり忘れてたくらい、いわくつきなシロモノだったりします。
でもまぁ描かれてから10年以上も経ってしまえば、ネタとして笑って見ることが出来るかもしれません。 当時を知る方も、もうほとんどここを訪れる可能性はないでしょうしね(笑)

初期キャラクター設定 (94〜95年頃)

美加・早苗
一応ゲームの主役だった美加と早苗の超初期デザイン画。
この頃は登場キャラクターが3〜4人しかおらず、確か美加・早苗・和美(後に友香)がゲームの中核に位置していました。 制服もまだデザインが違っており、当時はセーラー服とブレザーシャツを融合出来ないものかと妙なアレンジをしたり、奇をてらったデザインを狙いすぎて逆に外した感がありありに見えます。
ちょこっとイタズラ書きされた「制服向上委員会で〜す!」という台詞が、またなんとも歴史を感じさせてくれますね。

早苗
初期の早苗はこんな髪型をしていました。
当時の私が一番描きやすい髪型がこれだったのですが、これらを含め、初期キャラクターの髪のラインや目の大きさはゲーム機だとCGに描けないと全部没になり、直すたびにどんどん線が減っていき最終的にああなったというわけです。
美加は最初から最後までほぼ基本設定は一貫していましたが、早苗や他のキャラクター達は、性格づけ等が二転三転するたび顔や髪が微妙に変わってたりしました。

美加・早苗・和美(友香)
残された唯一の和美(友香)のキャラクター設定というか、3人揃いで描かれた唯一の絵が左です。 これを描いてるということは個別キャラクターのデザインもしてるはずなのですが、残念ながらどこかへ消えたか破棄してしまったようです。 上のラフ画は中等部デザインとなっているのですが、もはや何のために中等部を設定していたのかすら思い出せません。
この当時は3人とも学校が同じで、富士見学園高等部という架空の設定がされていました。

水樹(没キャラクター)

企画段階で消滅してしまった子、絵的に他キャラへのデザイン引継ぎもされていないので、完全に企画だけのキャラクターです。 原図にセロテープ跡が残っているから、クリーンナップまでされたはずなんですけどねぇ。 名前は水樹とだけ書かれてますが、当然のことながら声優の水樹奈々さんとは何も関係ありません。

美加(2案)
等身が少しデフォルメされた2案。 これは途中で没になったようで、デザイン画は美加しか残されていませんでした。


画面デザイン合わせ用原画

早苗
この2枚は企画書のゲーム画面のデザイン見本として描いたもの。 大まかな画面構成を紙に書いて考えていた頃の名残りですね。
この頃はまだ美加と早苗くらいしかキャラクターデザインがなかったので、上の設定画とも違う別バージョンの早苗さんを流用しています。 右に至っては制服すら違っているので、ひょっとするともっと初期のデザイン画かもしれません。


美加
これはゲーム画面の見本用として、線画にして着色した後にも先にもこれだけしかない色までついた初期の美加(の原図)です。
絵の内容には特に意味はなかったのですが、おそらく公園でのデートか告白シーンでしょう。 この頃の美加にあった頭のカチューシャはやはり時期的に…だったので、企画設定だけの幻のアクセサリとなりました。

背景サンプル
人手不足…というより描く人がいなかったので、企画段階から一部背景のデザインも手掛けてたりしました。 これらは企画書の背景サンプルや画面の絵合わせ用として清書したものですが、ひょっとすると実際のゲーム内のどこかでそのままレイアウトとして使われているかもしれません?



これら企画絵は、完成版とあまりに絵が違っているので、ここに載せなければ誰も「あのこどこのこ」の絵とはわからないでしょう。
ちなみにこれら企画デザインの清書した原稿は私の手元になく、今も某社の保管庫で眠っているはずです。 他にもイベント画面のレイアウトや原画の下絵が家には500枚以上残っているのですが、その清書描き原稿も… まさかいまさら会社に返却請求するわけにもいかないので、ホームページで公開できる原画は全部下描きとなってしまうわけです。
もしかすると会社の大掃除や引越しの際に清書自体が既に破棄されてしまい、現存していないかもしれません。

2008年9月28日



戻る